ISO運用において、内部監査は最も重要な作業といえます。
今現在行っている活動を、あえてマニュアルに記したり、手順化するのは、何のためか?
そんな手順書みなくても仕事ができる状態にあるものをあえて文書にする意味は、”基準”を作ることにあります。
ISO19011(監査実施のためのガイドライン規格)には、「監査」の定義を次のように定めています。
“監査基準が満たされている程度を判定するために,監査証拠を収集し,それを客観的に評価するための体系的で,独立し,文書化されたプロセス。”
監査とは、監査基準があくまでも必要で、監査基準なく監査するというのは、単なる主観に基づいた議論に過ぎなくなり意味がないものとなります。
その意味で、手順書やルールをあえてドキュメントとして設定する目的は、作業標準化のためであると同時に、監査を可能にするためでもあるのですね。