プロの仕事とは

先日、新潟に研修のために出張をした折のこと。
5日間の長期のために、アタッシュケースでの移動
空港からピックアップして、ホテルで3桁の暗証番号をそろえて・・・
開かない! え?なんで?
暗証番号見違えてる? いやいやーーーー!

何度やってもあかないので、
新潟のメーカー直営のデパートのバック売り場に連絡
ご担当が電話に出てくれて、

「閉店15分前ですがそれまでにきていただけますか??」
「はい!あかないと困るんですぐきます!」

汗汗で10分走って到着

お店の方「たいへんでしたねーー。汗びっしょり。ハイハイ、ここにお座りを」
私「あきますかねーーーー?」

お店の方「大丈夫、頑張りますからね!」
私「だいじょうぶですかね??」
お店の方「出張で、そりゃ不安になりますよね。今から3桁ですから1000通り回してみますね」
私「えーー!閉店前でしょう。いいんですか?」

お任せください!とニコニコしながら
「こんなこと、たまにあるんですよ――。飛行機の中で壊れちゃってないといいんだけど」

と会話しながらカチャカチャと
この人は鍵師か?????

私汗止まらず、不安おさまらず
鍵師「今日は新潟で何食べるんですかーー?出張はそれが楽しみですよねえ??」
私「バックあきますかねえ・・・・」
鍵師「新潟なら、あの〇〇という店ののどぐろですかね・・(カチャカチャ・・・)」

お取り組みくださること45分
閉店過ぎても頑張ってくれたデパートのバック屋様

あーーー。ありがたい。
次第に、私も平静になってきて
ここまでしていただけたのなら、あかなくてもいいなあ。と
思えたんですよね。

お客様の心まで気を使いながら
プロの仕事をちゃんとする!

そして、結果はどうでもよい。このプロの仕事に感動しただけで
本当に満足してしまいました。

結果、構造が壊れたらしく鍵が開くことはなく
ペンチでこじ開けていただいたのですが
鍵師さん「私がメーカに掛け合うし、ちょっと説明にコツがいるからお任せを!」
本来は有償修理のところ、後日メーカに直接連絡してくださり
無償修理にしていただくなどそこまでケアくださった鍵師さん!

旅の不安を取り除いて
おいしいお店までご紹介くださったプロのお仕事に
感激でしたーーーー。
(もちろんその店行った―。魚美味し!新潟の酒も!)

”ここまでしてくれたのだから。もうそれだけで十分!”
と顧客に感じさせる仕事って!すごい!

どんな仕事でも人の心を温かく包んでいけるような
そんな仕事を私もできるようになりたいなあと感じた
それは新潟の貴重な経験でした。。。