ISO運用で効果を上げるための10のエッセンス

ISOマネジメントの運用が成功し、経営効果を出すためにはいくつかのエッセンスがあります。
弊社が、今までの支援経験から、運用の効果を出すために必要な10個のポイントを
“マネジメントシステム運用成功のためのエッセンス”として、紹介します。

マネジメントシステム運用成功のためのエッセンス

ISO導入の目的を明確にする

あなたの会社はそもそも、どのような目的でISOを導入したのですか?その目的がはっきりしていない会社は社員の参加意識がとかく低いもの。
そもそもISO運用の目的は、組織が決定した“意図した成果”を達成することそこが明確になることで働く人々も、その狙う成果にスコープしマネジメントシステムもその成果に見合う大きさにすることであらゆることがしっくりいくようになるものです。

ISOイメージ

経営トップの参画を

マネジメントシステムの根幹はやはり経営トップの方針の明確化とその総括です。経営トップが参画し、その結果をあらわにして次の戦略に臨む。この展開が不明確な組織は、まずここの構築を!ちなみに、中小企業で経営理念を持たない組織もありますが、このサイクルを定着させることで組織は本当の組織となりえるのです。

目標を判定(測定) 可能なものにする

ISOは目標設定を求めていますが、どうも日本の組織は、目標設定を漠然とした内容にぼやかす傾向にあるようです。達成度を誓約しない“推進する”“促進する”という目標設定では、いくらパフォーマンスを評価しても、意図する成果が得られたかは、いつまでも漠然としたままですね。目標は絶対にメジャラブルにするこれ大事です。

目標を判定イメージ

プロセスを意識する

ISO運用の神髄は、組織のあらゆる活動を適度な大きさに分割して、その分割した活動ごとに成果を見つめていく。この作業により、改善のメスを入れる箇所が明確になります。プロセスアプローチにこだわることが大事です。

業務改善と
マネジメントシステムを同じにする

はたらく人々も、働く環境は快適にしたいと思いますから、あらゆる改善は頭に浮かびます。その浮かんだ改善は提案となり、組織を良くしますが、ISOで決めたルールが置き去りになっていることはないですか?改善したことを、ISOに活かしてルールを変えていくことで、その改善が組織全体のものとして定着する効果は、とても大きいものです。日常の業務とマネジメントシステムを乖離させない意識が、大事なことと考えていきましょう。

向上していくイメージ

リスクベースで考える

ISOの基本は、 “組織にとって何がリスクか”を見つめること。そしてそのリスクにこだわって管理を据えること。一方で、リスクがない、もしくは限定的と思われるプロセスは、ルーズにほっておくこと。リスクをベースにメリハリをつけることで、管理でがんじがらめの組織にしなくて済みます。“ISOは面倒くさい”とならないように、管理すること、しないことを明確にしていきましょう。

不具合の原因究明は多角的に見つめる

不具合・・・“なぜこのようなことが発生したのか”。この原因究明はとても大事です。その原因は、とかく“誰それの認識が不足していたから”と、人の不確実性に目が向けられがちですが、原因はほかのところにあるかもしれません。人に原因があるのか・・・。設備・環境に起因しているのか・・・。手順が不明確なのか・・・。原材料にばらつきがあるのか・・・。判断基準が厳しすぎるのか(もしくは緩いのか)・・・。不具合の原因には様々な要素が絡みます。この深く掘り下げる能力を養うことがとても重要です。

内部監査を重視した運用に

弊社の支援の根幹ともいうべき、「内部監査の充実」。このテーマこそ、マネジメントシステム成功のカギといえるでしょう。社員が監査能力を身に着けることは、経営の視点を身に着けることにほかなりません。経営の視点を身に着けた社員は、次のリーダー候補となりえます。社員を育てるためにも、この“監査”という機能をうまく使いましょう!

目標を判定イメージ

柔軟な組織となるためにマネジメントを使う

世の中は変化します。組織もあらゆる状況変化が生じます。この変化に臨機応変に対応できる力、これは組織の力を強くします。その柔軟性はこれからの時代では必要な組織の能力です。その能力の向上とともに考えるべきは、変化・変更にはリスクが伴うということ。急激な変更により、社員がついてこないということがないように、“変更をマネジメントする”という意識が大事です!。

複数のマネジメントを一つにする

世の中が複雑になれば、組織が考えなければならないリスクは増えるばかりです。環境、情報セキュリティ、事業継続、労働安全、現実、それぞれのリスクをカバーするためにISOマネジメント規格が存在します。多くの組織で複数の種類のマネジメントシステムを同時に抱えるケースがあります。その複数のマネジメントシステムをバラバラに持つと、社員は混乱するばかり。
いくつかのマネジメントシステムを“統合マネジメントシステム”として一本化する。この作業は、組織をシンプルにするために、わかりやすくするために大事なエッセンスです。

弊社は次の支援を提供し、今運用中のISOマネジメントシステムの
運用効果を向上させます。

模擬検査

基本的に当社監査員による、監査を初期段階で行うことにより、貴社のマネジメントシステムの改善点、強化点を見極めるために行います。同時に、この模擬監査に貴社の社員の方が立ち会うことで、監査力の向上につながります。

支援のイメージ

  1. 事前に監査計画をお打合せの上設定します。(無料)
  2. おおむね1日間の模擬監査を実施し、その後監査報告書を提出して問題点を明らかにします。

内部監査教育の開催

自力改善型組織への改革とは、いうなれば内部監査による、効果的な改善点を社員自らの力であぶりだす能力をつけることを言います。この内部監査の力をみにつけ、実行することで、社員の一人が組織の経営改善について意欲が増し、それが会社全体の自力改善力につながったという事例が数多くあります。

支援のイメージ

社内のみなさまが監査活動を円滑に進めていただくために監査技法を各規格に即した題材で習得していただきます。より実践的な技法を体験形式でお伝えします。
研修カリキュラムは次の通りです。

  1. 規格の理解
  2. 監査技法について
  3. チェックリストの作成
  4. ロールプレイを交えた監査のイメージ
  5. 報告書の作成

リスクの特定と計画策の策定支援

今の経営に重要なことは、激変する世の中の状況をつかみ、自社のリスクに置き換える力と、そのリスク対策を効果的にプランニングするスキルです。当社の独自のリスクマネジメント手法を用いて、シンプルにわかりやすく、社員全員で理解を共有できるリスク対策を体験していただきます。

支援のイメージ

スタートは組織の内部外部の状況の把握から始まり、リスク対応計画までの一連の支援を行います。

  1. 組織の内部・外部の状況の確認(行動指針の設定) ~1日間~
  2. リスク・機械の特定と対策立案 ~1日間~
  3. リスク対応の計画策定(運用管理計画表の作成) ~1日間~

マネジメントシステムのスリム化・統合化支援

初期導入時期にあまりに運用しづらいシステムを構築してしまって悩んでいる会社を多く見かけます。そして、その面倒くさいシステムを方に背負いながら1回/年の審査を仕方なくしのいでいる会社は、経営力の向上どころか、かえってそのISOにより生産性を悪くしているのです。このような不幸な組織を一社でも救いたいと思い、このサービスを展開しています。

審査・監査対応のための説明力向上支援(審査対応支援)

外部の審査員に翻弄され、言いなりになって苦しんでいる会社も多くあります。自分たちのマネジメントですから、自信と誇りをもって、自らのマネジメントの健全性と自社の製品のすばらしさを主張していただきたいと念願しています。この説明力をつけることは、その社員の人間力とたくましさをつけることに確実につながると確信しています。