緊急事態の考え方

本日は、マネジメントシステム構築における緊急事態への準備についてのお話です。
話題に関連して・・・・


先日、弊社の登録しているコンサルティングパートナーの勉強会での
現下、緊急事態の解除をどうこうすると
世間では話題になっていますが

経営においての緊急事態を考えておく必要があるということで
どのISO規格においても
「緊急事態への準備及び対応」を要求しています。

しかし、残念なことに、
「あまり思いつかないから、火災の備えでもしておくか」と
適当にとってつけたような対策にとどまっている向きもあるようです。

本来は・・・

組織における経営に備えるリスクはどんなものかをとらえ
その中から、発生の可能性が低いが、発生したら不都合なことをとらえておくべきではないかと
考えるのです。

それが本来の緊急事態への準備の在り方かとおもうのですね。

ここで本日申し上げたいのは

★リスク対応と緊急事態への備えは同時に考える★

経営のリスクにはいろいろありますが
例えば
売り上げの低迷、クレーム、回収、自然災害、偽装、テロ、風評被害・・・

この中で、予防できるものは通常のリスク対応でカバーする。
これは発生しないための予防策を考えるということです。

しかし、いくら万全に予防しても、わずかでも不確実性は残りますから
発生しないとは限らない、
発生したら困ることは、起きた時を想定した緩和策を考えておく

これが「緊急事態への準備」なんですね。

だから。

リスク対応と緊急事態への備えは同時に考える、ということが
大事なのではないか、と考えるのです。