さて、コロナウイルスの感染拡大により
経営環境が急速に悪化している今
自社は、生き残れるのだろうかと
不安な思いで日々を送られている
経営者の方も多いのではないかと思います。
この世界が急変するこのような事態に遭い
いかなる業界も、どのような組織においても
今までの経営を足元から見つめなおす
そのような時期かと思います。
では、なにを変えるべきなのか。そして
今の経営にとって本当に必要なものは何でしょうか
・喫緊の経済的支援でしょうか。
・分断された人間関係の再構築の方法でしょうか
・人々の仕事に対する向き合い方のアイデアでしょうか?
・新しい事業のアイデアでしょうか
・コミュニケーションのツールでしょうか
・リモートでも生産していける新技術でしょうか
・どのような強風にも負けない、組織のレジリエンシーでしょうか
・社員の将来への不安、落ち込みといったメンタルを支える大きさでしょうか
・経営を強靭にするためにマネジメントシステムでしょうか
ここで、経営難を生き抜くための一つのキーワードをご紹介したいと思います。
それは「利他主義」ということ。
ジャック・アタリという有名な経済学者で思想家は、このように説きます。
“パンデミックという深刻な危機に直面した今こそ
「他社のために生きる」という人間の本質に 立ち返らねばならない。
協力は競争よりも価値があり、人類は一つであることを理解すべきだ。
利他主義という理想への転換こそが人類のサバイバルの鍵である。”
今後の経営にとって、どうしても欠かすことができない要素は
この「利他主義」ではないでしょうか。
この概念なくしては、何も前にすすまないような気がしています。
私は25年の間、個人的な関心として
仏教を事相、教相の両面から学んできており
そのエッセンスを人生の糧としてきましたが
コンサルティング実務にどれほど活現できていたかを
いま、見直し反省しているところです。
そして、その姿勢を再度確立したいと考えています。
現在の状況に際し、経営者の方が決めていく経営の方向性は、
各社様々であってよいと思います。
しかし、すべての面において「利他主義」の理念を据えて
あらゆる物事を見つめていく姿勢が
今、問われていると思います。
このような理念で、経営支援を続けたいとも考えています。