組織文化を作る

私は、常々、製品の品質の問題、環境の問題、安全性などを軸として
会社経営の仕組みを作るお手伝いをしているわけで
それを、マネジメントシステム構築支援と呼んでいます。

では、このマネジメントシステムの構築というのは、言い換えれば

「組織の風土を作ること」
ではないか、と考えるのです。

風土は、文化とも言えますね。

昨今、食品製造業者様のHACCPという衛生管理のお手伝いをするのですが
最近食品製造でよくいわれるのが

「食品安全文化」をつくるということ。

食品安全文化という概念とは、どういうものかというと
ざっと、これらのような価値観を
組織全体にいきわたらせることを言います。

・経営トップが積極的に食品安全の問題について関与していること
・食品安全に関する説明責任を負えるだけの責任権限の割り振りがなされていること
・食品安全に関する教育訓練の実施を重視している
・従業員からの食品安全に関する提案、懸念を受け止める風土があるか
・従業員に、会社の食品安全要求への準拠のマインドが存在するか
・従業員の性質、能力などを考慮したマニュアル、ガイドブックが存在するか
・手順策定などについて従業員が関与しているか
・食品安全に関する行動を評価する風土があるか
・食品安全の行動が確実に評価され、効率、生産性優先の評価軸となっていないか
・失敗の活用がなされる透明性が会社の風土として存在するか

教育や従業員の意見の受け止めや、コミュニケーションや、トップの誠実性などを求めるものですね。

これらのことは、食品事業者だけに必要なことではなくて、
あらゆる産業分野で必要な要素ではないかと思うのです。

人が働きやすく、
安全で安心な日々が送れて、
幸せが実現し、会社が成長するサイクルを生み出すための
「組織の風土づくり」

これをミッションとして、
また今日もお客様に取り組んでいきたい!

そう念じて、本日も頑張ります。